指しゃぶり卒業!中編
歯医者さんでアドイスを受けた翌朝、早速娘の指に顔を書きました。
これがけっこう悩みました。
ペンで書かれた顔を見たら私が書いたってバレるんじゃないか、と。
3歳10ヶ月ってそれくらい分かり始めてる年頃ですよね。。
でも真っ黒に塗ってもやっぱり嘘っぽい気がする。。
うーん。
友達は4歳前に指に顔を書いて指しゃぶりを卒業できたと言ってたな。
その子はけっこうしっかりしてる子だったけどそれでもやめられたって言うから。。
書いてみるか!と気持ちが決まり、思い切って書きました。
薄暗い部屋の中でスマホの電気で指を照らして、油性ペンの細い方で絵本の『ゆびたこ』の目を見開いた顔を書き書き。
さらに吸いだこの回りを茶色い油性ペンで塗って傷んでる感じを出しました。
お次は毛!
突然毛が生えてるのも変かなと思って、爪の根元を黒の油性ペンで5ミリほど波打つように塗り潰しました。
ちょうど良いタイミングで夫が起きてきたので、事情を話してすね毛を拝借。
夫は寝ぼけてて「何事⁉」︎という様子でしたが、私の気迫に負けて言うがまま。
毛なんて髪の毛でも良いんじゃないかとも思ったのですが、すね毛のうねってる感じが一層気持ち悪く感じさせるのかもと思い、先生のアドバイスに忠実に従いました。
ま、子供の爪の大きさに小さく切ったらうねりも何もなくりましたが。
(後で「ごめん、落ちてる髪の毛でも良かったわ〜」と夫に謝りました。夫はちょっとひいてました。私も必死やってん、ごめんよ、夫。)
娘はまだぐっすり。
ツイーザーで毛を掴み、接着剤をチョンチョンと付けて、ちょいと爪に付ける、と。
や、付かないわ。
接着剤が少なかったか。
この状況で起きられたら言い訳ができない。
焦り始めます。
毛の根元に接着剤をベトベト付けて、爪に付けて待つこと数秒。
よし、いけた。
でも一本じゃ間抜けだ。
同じ作業を5回繰り返しました。
接着剤が乾いたところで、バイターストップを塗りました。
こんな恐ろしい指を口に入れるとは思えないけど、万が一なめたら困ると思って、2度、3度しっかり塗りました。
よし、いけた。
もう起きても大丈夫。
だけど、欲を言うならこの様子を動画に残したい。
ということでキッチンのカウンターにカメラを、リビングのテレビ台前にiPadを設置。
iPad のビデオ撮影ボタンを押したところで娘の声が。
カメラの撮影ボタンを押せなかったのは悔しいけど、指は完成させられたからもう十分。
娘の第一声「誰が書いたのー!」が響いてきました。
あ、もうバレた!?
ものすごい不機嫌な声で「誰が書いたのー!」を繰り返して寝室から出てきません。
「なに?何のこと?」と白々しく返事をして寝室に行き、娘を抱っこしてリビングのiPad 前に連れてきます。
娘は必死に指を押さえながら「誰が『ゆびたこ』書いたの!」と言うので、「どうしたの?ちょっと指を見せて」と言って指を見ます。
私なりに頑張って演技をします。
見るなり「何これ!ゆびたこ出てきちゃったの?どうしよう!ちょっとパパ見てー!!」とパパを呼びます。
娘は「誰が書いたのー!」と言ってるけど、本当に誰かが書いたと疑ってる訳ではなさそう。
勝手に顔が出てきたのではなく、誰かが書いたと信じたい、という怯えた感じ。
これなら騙し通せそう。
パパも演技してくれます。
「どうしちゃったの、これ!?」
慌ててネットでこの症状を検索するフリをします。
そして指先を怪我して黒っぽくなっている画像を見せて「もっとひどくなったらこうなるらしいよ。どうしよう。病院に行こうか。」と畳みかけます。
ひどい母。
やめさせるためには心を鬼にしなくては。
姉が医者なので、「まず姉さんに相談してみるね。」と言って、電話をかけるフリをしました。
子供相手だけど、やるからには徹底的にやらないと。
見抜かれたら最後これから「ママは嘘つき」になってしまう。
電話を切ったフリをして、「姉さんは今はまだ様子見でいいって言ってるわ。包帯を巻いて様子を見よう。これ以上悪くなったら病院に行こうね。」と言って一旦話は終了。
その場で指の写真を撮りたかったけど、娘が指をこすりすぎて顔がほぼ消えてました。
あぶない、、ペンで書いたのがバレるかも、、と不安になって急いで包帯を巻いて指を隠しました。
娘は切り替えが早く、その後は普段通りにふざけながら朝食を食べました。
日中も時々包帯が巻かれた指を見るものの、特にいつもと変わりなく過ごしました。
でも直視するのは怖いらしく、夜お風呂に入る時に包帯を取る時に指を見るのを怖がったので、指が見えないように絆創膏を貼りました。
寝る時も絆創膏を貼ったまま。
さすがに吸う気にはなれないようで、少し時間はかかりましたが吸わずに寝ました。
よしよし、順調。
後編に続きます。